爽やかな逃走

僕らの旅を「青春」なんて名付けて過去にすんな。

2017.05.31


そうしているうちにも時は過ぎて、
帰り際、あの子を見送ったバス停も古くなる。
思い出は、新しいタイムラインに貼り変わって、
雨に濡れ、雫が滲めば、もう見えない。

 

種が死んだ理由を、
探し続けて幾年が経ち、
未だ出ぬその答えはきっと、
単気筒、横たわる煙のみぞ、知る。

 

三鷹駅。満員電車の静寂を、
初夏の太陽が笑う頃、
ちょうど、横薙ぎのビル風に、
故郷の景色が浮かんだら、
ため息でそっと、空を切る。

 

思いを馳せて、

思いを馳せて。