爽やかな逃走

僕らの旅を「青春」なんて名付けて過去にすんな。

2017.07.30

 

環境は人を変えたりしない。

人が環境で変わるんだ。

 

ストレスで倒れて入院した時、病院のベッドから窓に向かって、誰かのせいにすることを覚えた。

 

仕事でストレスが溜まるのはあいつのせい。

肺に穴が空いたのは奴らのせい。

これがこの街ではもはや日常茶飯事なのは社会のせい。

綺麗な景色はたくさんあるのに一向に世の中が良くならないのはこの国のせい。

僕が幸せになれないのは、世界のせいだ。

 

傷を泥で覆い隠した。

唯一、自分を守る手段だった。

すっかり汚れた心に気づいたのは、ついさっき。

新幹線の車窓から、川の向こうに高層ビルが見えた時。

 

洗い流せるだろうか。いいや、無理か。

じゃあいっそ磨いてやるくらいはできるか。

もう誰も触れたくなくなるような、僕だけのデザインをしようか。

自分だけの色で、汚そう。

 

だったら、僕の居場所はここではないよな。

綺麗な景色を知っているんだ。そこに行こう。

逃げてやるよ。

お前は逃げなかったんだろう。僕は逃げるよ。

 

喜怒哀楽の、怒と哀から逃げ続けた男の末路をそこでじっと見ているがいいさ。ざまあみろ。

 

気分がいい時に、決意表明。

これで気分がいいなんてさ、笑えるだろ。

汚れてんだよ。